お盆のマナー

お盆にするお供え物って、不思議じゃない?どんな意味があるの?

夏の長期休暇を「お盆休み」なんて言ったりしますよね。

長期休暇を利用して海外旅行へ出かけたりされるかたも多いかと思います。

しかし、本来お盆休みというのは、「お盆供養」をするための休みです。

一年に一回ご先祖様が家に帰ってくるので、供養をします。

お供え物をしたり、迎え火を炊いたりと一つ一つのことに意味が込められていますので、それを紹介していきます。

1. お盆って?

「お盆」はご先祖様の霊をお迎えし、先祖供養をする儀式です。

旧暦の7月15日を中心に行われていますが、最近では全国的には8月15日を中心に行われている地域が多いです。その際には精霊棚を作って追善供養をします。

簡単に言うと、一年に一回ご先祖様の霊があの世から帰ってきて、家族とともに過ごし、またあの世に帰っていくので、その一緒に過ごす期間に、おもてなしをしましょうという事です。
                                     また故人が亡くなって四十九日空けの初めてのお盆を「初盆」といい、特別なお盆として供養をすることは全国的に多いです。

2. お盆は何をするの?

「ご先祖様をおもてなしするのには何をすればいいのか?」知らなければわかりません。

まずは、迎え火を炊きます。

これはご先祖様があの世から家族の元へ迷わずに帰ってこられるように、目印となる灯です。

お盆の始まる13日の夕方に玄関前で、オガラに火をつけて燃やします。

期間中は自宅に作った精霊棚にお供え物をし、16日再び自宅で送り火を炊き、ご先祖様をあの世へ見送ります。

この16日の送り火を大規模に行っているのが、京都夏の風物詩、「五山の送り火」です。

3. お供え物の意味は?

期間中に自宅に作った精霊棚には何をお供えするかというと、キュウリで作った馬と、ナスで作った牛をお供えします。

これは子供のころ、おじいちゃん、おばあちゃんの家で見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。

これは精霊馬と言われているもので、これにはしっかりと意味が込められていて、「ご先祖様には馬で早く家族のもとに帰ってきてもらって、帰りはお土産をもって牛に乗ってのんびり帰って頂く」という意味が込められています。

他にも、精霊棚には位牌や線香、蝋燭、果物、そうめんなどをお供えし、「百味飯食」(ひゃくみおんじき)もお供えします。
                                     これは蓮の葉の上にナスやキュウリを微塵切りにして洗い米を混ぜた「ミズノコ」に萩の箒で水を注ぎ入れたものです。

これには縁が有る、縁が無いにかかわらず、すべての精霊にお供え物を供えるという意味が込められています。

スポンサーリンク

4. お盆を迎えるには準備が必要!

上記に書いたことは一部です。お盆を迎えるまでには、お墓参りに行きお墓の掃除をしたり、お経をあげたり、とまだまだやることがあります。

一年に一回ご先祖様が家族と過ごすためにあの世から帰ってきます。

皆さんが今生きていられるのもご先祖様がいらっしゃってくださったからこうして元気に勉強をしたり、働くことができているわけです。

ですから、ご先祖様への感謝の気持ちをもって、しっかりと供養ができるように準備をしてお盆を迎えましょう。

5.「盆踊り」ってお盆と関係があるの?

お盆と同じ時期にあるのが、盆踊りです。

盆踊りには、帰ってきたご先祖様の霊を慰めるといった意味や、地獄の苦行から逃れられた霊が喜び踊る様子を模写したもの等いろいろな意味があります。

現在では、夏のイベントとして縁日のように露店が並び、地域の交流の場として行っているところが多いですが、本来はお盆と結びつきの強い行事なのです。

まとめ

1. 一年に一回ご先祖様が家族と過ごす為に帰ってくる。それが「お盆」です。
2. 帰ってきたご先祖様にお供え物をしましょう。
3. お供え物にはそれぞれ意味があります。
4. 自分の魂のルーツはご先祖様にあります。感謝の気持ちをもって「お盆」を迎   えましょう。
5. 盆踊りも「お盆」のイベントです。

夏と言えば「お盆」。日本人なら誰もが知っている言葉ですが、実際にどう意味があるのか、何をするのか、は知らない人が多いと思います。

しかし、「お盆」は日本人が古来より大切にしてきた、ご先祖様に感謝し、供養をする儀式です。

私たちがこうして生きていられるのも、ご先祖様のおかげです。

「お盆」を迎えるにあたってしっかり準備をして、感謝の気持ちをご先祖様にお伝えできるようにしましょう。

関連記事

-お盆のマナー
-